熱源 – 第162回 直木賞受賞作
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。
樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、
国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。
$18.98
Editorial Review
사할린에서 태어난 아이누족 야마네쿠프.
개척자들에게 고향을 빼앗기고 집단 이주를 당한 이후, 전염병으로 아내와 친구를 잃게된다. 이윽고 이름을 바꾼 그는 사할린을 돌아간다.
리투아니아에서 태어난 블로니스와프 피우스츠키.
러시아의 강력한 동화정책으로 모국어인 폴란드어를 금지당하고, 황제의 암살 계획에 휘말리게된다. 고역수가 되어 사할린으로 이송된다.
문명을 강요당하고, 정체성이 흔들리는 경험을 가진 두 사람이 사할린에서 만나 자신들의 정체성을 지키기 위해 분투한다.
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